こんにちは@chopperです
最近はずっと家族でクアラルンプール移住を真剣に考えております。
住居や住む地域など選ぶべき事が非常に多いのですが、楽しいので一つ一つ時間がかかっても選んでいるうちに現地の相場感やこれがいいんだろうな、とかこうやっておいた方がいいんだろうな〜とか自分達の判断基準が段々とできて来て大体のことは何となく選択が出来る様になって来ました。
なのですが、子供の教育については色々とあーでもない、こーでもないといくらでも選択や迷いが出て来ます。
日本国内での教育でも数多い選択肢と当人の実力と親の希望や経済的理由や希望的観測などが混在し選択が難しいのですが、海外生活が入ると殊更に選択肢が多く迷いが多くなります。
ましてや進路を進む本人ではないので最善な進路を子供と共に考えるのはとっても難しいです。
親のエゴで進路を選んでは行けませんが、ある程度のところで判断をしていかないと時間だけが過ぎ何も前に進みませんし。
私達が希望するクアラルンプールに数年間移住をして日本に帰国するというプランだと自ずと子供は帰国子女となります。
皆さんは帰国子女の定義ってご存知ですか?私は全然知りませんでした。
帰国子女の定義とは
帰国生の定義は主に次の2つ。
- 海外と日本国内合わせて9年の学校教育課程を修了している、または入学年の3月末日までに修了見込みであること。(日本国内の小中学校と海外の日本人学校に合わせて9年通う事。要するに日本人学校は義務教育とみなされるので日本の学校と日本時学校合算して9年通って下さいと言う事です。)
- 海外の学校に継続して在籍した年数(継続在籍年数)が2年以上あり、(帰国日から受験する日までの年数が1年〜3年を超えない事。現地の学校やインターナショナルスクールに2年以上通い保護者と同居していること。単身留学は海外での在籍年数に含まないとのことです。
実際の受験となると学校にもよりますが、基本的に2年以上の海外在留経験があり帰国後1年以内帰国子女とみなされる事が多い様ですね。
帰国子女とはならない例
また当然ですが、例えば小学校時代に1〜3年海外にて生活したとしても、いわゆる大学入試時の帰国子女枠での入試を受けることは出来ません。一般入試か推薦入試の中でアピールポイントとして英語スキルや海外生活をアピールするくらいしか直接的なメリットはありません。帰国したらすぐに英語忘れちゃう子供も一定数いるようです。
海外にある日本人学校は日本の小中学校と同様の教育を受けているとみなされる為、日本国内の小中学校に編入する事が可能です。
例)中学時代に帰国する場合
例えばクアラルンプール日本人学校で中学2年から中学3年生までの1年間勉強した後、日本に帰国すると公立の小中学であればそのまま編入が可能です。でもここに何か意味ある?って感じですよね?
他の生徒と比べて英語、中国語などを多少(1年だとホント少しじゃ?)喋れたり人生経験が多いと言う事は良いのですが受験がイージーになるとかランク上の学校に行けるとかのメリットはほぼ無い様な気もします。
また例えば中学2年から中学3年の3月末まで日本人学校に通い、高1の春に帰国する場合は志望する高校の一般の入試を受けるか、帰国者を受け入れている高校に帰国子女枠で入学する事を検討しなくてはなりません。これは少しハードルが高い気もします。
*帰国子女受入校は下記リンクより検索できます。
例)高校時代に帰国する場合、帰国子女は不利?
仮にクアラルンプールのインターナショナルスクールに通っている子が高校1年の秋に日本に戻ってくるとします。その場合近所の公立高校にさらっと入学する事は出来ません。その場合帰国者を受け入れている高校の中から選択することになります。日本の公立高校も帰国子女をもっと受け入れるようにしてもらえると良いんですが…
帰国子女受け入れ高校で良さそうな学校を選ぶと殆どが私立高校となる気がします。
もし帰国者を受け入れている高校が日本の大学受験に有利なのかは各校で違いそうなので若干不安でもあります。
例)高校3年相当終了後帰国し日本の大学を受験
もし日本の大学に帰国子女枠で入試を受けたいのであれば通常、高校はマレーシアで現地の高校やインターナショナルスクールを日本の高校卒業の年齢まで通い日本の大学を目指すことになります。
もしくはIB(インターナショナルバカロレア)を取得しIBがあれば入学できる学校を選びましょう。IB入試ができる大学は多く世界に門戸は広がっています。
さてどうするか?
我が家の場合、長期の移住ではなく3年から5年の短期的な移住を計画している為、今の所子供が高校を卒業するまでマレーシアに住むことは考えていません。
よって子供が大学への帰国子女枠での入学は考えられず中学や高校から他の日本人と同様に日本の大学を目指すことになります。
大学受験時(高校3年)に帰国する帰国子女枠でのだとある程度の上位大学にも有利になるのではないか?と甘い考えもありましたが、最近は帰国子女枠で入学を目指す方も多く、そう簡単に事は運びません。
帰国子女のメリットを生かす方法1
日本の大学の附属中学や高校に編入し(帰国子女枠で潜り込み)そのままその大学に進む。
これはメリットが多そうな気もします。内部進学の場合内申書がよければそのままエスカレーター式に大学進学が可能となります。私個人的に難関大学に高校から内部進学した人は非常に羨ましかったです(笑)
帰国子女のメリットを生かす方法2
例えば近所の公立中学卒業後、日本で言う高校時代にマレーシアのインターナショナルスクールに通い日本の大学に帰国子女枠で入学すると言う方法をとれば超絶大変な日本の受験勉強をせずに有利に良い大学に入学できる可能性が高いのではないか?と思いました。
また就職活動時にも外国語を習得し海外で生活した経験のある学生は他の学生より有利に就職活動を進められる気がします。例えば商社に就職した場合でも人事異動でマレーシアやその他海外への勤務命令を会社も出しやすいですよね。
色々調べましたが高校3年間海外の学校に行き帰国後日本の大学に入学するのが日本の良い大学に入り良い会社に就職するという一般的なロールモデルには有利な様に感じました。
でも将来は誰でも大学に入学できる時代が来る?
少子化が進む日本の大学では帰国子女と言うだけで入学出来る大学はいくらでもありそうです。今でも選ばなければ誰でも入れる大学はたくさんあります。大学に入ったは良いが英語が喋れるだけではなんの役にも立ちません。私も業務上で色々な国の人と英語でコミュニケーションを取りますがこちらの状況を把握してくれる人や段取りなどにムダの無い人は世界中どこでも仕事はやり易いです。
結局良い大学を出るのは本当に有利です
就職する際にはやはりいい大学を出ると言うのは小中高校と比べて圧倒的に人生に影響を与えます。極端な話ほぼ小中高に通わなくとも良い大学を出ていればまともな企業に就職可能です。会社が嫌になりセミリタイアをしようとしている私が書くのはなんとも皮肉なものですがこれが現実です。
セミリタイヤ資金を貯めるには起業をするか良い会社に入って良い給料を得て節約して資産を作るのが王道です。ひとまず大企業に入り高収入を得ると言うのが、今のところ正解な気がします。優秀な学生が多い環境にいると自分も刺激を受けます。環境はとっても大事です。教育と言うのは良い環境に子供をおいてあげる事かと思います。私どもが今持っている力で一番良い環境に子供をおいて上げたいと思います。
子供には餌を与えるのでは無く餌の取り方を教える
数年間海外生活をすると言う事は受験のために役に立つと言うよりも子供が自分で餌の取り方を覚える為の教育として考えた方が良い気がします。これから長い人生において学び続ける姿勢がないと、どこかで悩み立ち止まってしまいそうな気がします。超絶エリート教育をしたいわけではないんです。自分で餌が取れる幸せな人生を歩んでもらいたいと言うのが正直に子供に思う事です。
帰国子女のメリットを考えて来ましたが、そもそもお得とかメリット、デメリットとか言う問題ではありません。
情報を得て学習を続け自分たち家族が良い環境にいる努力を継続すれば自ずと子供も良い環境で生活が出来るのだと言う事を改めて実感することになりました。
The Road to Freedom !
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